ここからは、実際の執筆でそのまま応用できる実践的な文例を2パターン紹介します。文例の骨組みを維持しながら、太字で示したエピソード部分をご自身の実体験に必ず差し替えて作成してください。
文例1:園長先生宛(幼稚園全体への感謝を伝える標準パターン)
拝啓
初秋の候、〇〇幼稚園におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
先日はご多忙の折、私の教育実習を温かくお引き受けいただき、誠にありがとうございました。
実習期間中、園長先生をはじめ諸先生方には、保育の基本から子ども一人ひとりと向き合う姿勢に至るまで、親身かつ丁寧にご指導を賜りましたことを心より深謝申し上げます。
特に印象に残っておりますのは、実習中盤の部分実習において私の指示が通らず子どもたちが混乱してしまった際、園長先生からいただいた『言葉で無理にまとめようとするのではなく、子どもたちが今何に興味を示しているのか、その視線の先に立ってごらんなさい』というご助言です。翌日、子どもたちの遊びの輪に腰を低くして入り、同じ目線で語りかけることを意識したところ、子どもたちの表情が和らぎ、自発的な活動へとつながっていく姿を肌で実感することができました。保育者の関わり方一つで、子どもたちの安心感と表現力がこれほどまでに豊かに変化するのだと深く感銘を受けました。
貴園でのかけがえのない学びと反省を胸に刻み、大学に戻りましても幼児教育に関する理論と実践の探求に一層励み、子どもたちに信頼される保育者を目指して精進を重ねてまいる所存です。
末筆ではございますが、〇〇幼稚園の今後のますますのご発展と、園長先生ならびに諸先生方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇大学教育学部幼児教育学科〇年
実習生 山田 花子
学校法人〇〇学園 〇〇幼稚園
園長 〇〇 〇〇 先生
文例2:配属クラスの指導教諭宛(日々の具体的な保育指導に焦点を当てたパターン)
拝啓
爽やかな秋晴れが続く好季節、〇〇先生におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
〇月〇日より〇週間にわたり、〇〇組の教育実習生として大変手厚いご指導をいただき、心より御礼申し上げます。
実習初日は緊張のあまり視野が狭くなっておりましたが、〇〇先生が毎日の反省会で私の日誌に細やかなアドバイスをくださり、常に温かく見守ってくださったおかげで、最後まで強い学びの意志を持って実習に臨むことができました。
実習中の責任実習で実施した絵本の読み聞かせでは、緊張から導入が急ぎ足になってしまった私に対し、〇〇先生は『導入の静寂を恐れなくていいのよ。子どもたちが絵本の世界に入る準備ができるまで、ゆったりと間を取りなさい』と実践的なフィードバックをくださいました。その助言を意識して臨んだ自由遊びの場面では、子どもたちの小さな声のつぶやきにも耳を傾ける余裕が生まれ、一人ひとりの思いを汲み取ることの大切さを深く学ぶことができました。〇〇先生が日々見せてくださった、子どもたちの小さな成長を見逃さない眼差しは、私の理想とする保育者像そのものです。
今回の実習で得た学びと気付きを無駄にすることなく、自身の課題と真摯に向き合いながら、今後の学業と採用試験に向けて努力を続けてまいります。
日ごとに寒さが増してまいりますので、どうぞお体を大切にお過ごしください。〇〇組の子どもたちにも、よろしくお伝えいただけましたら幸いに存じます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇大学教育学部幼児教育学科〇年
実習生 山田 花子
学校法人〇〇学園 〇〇幼稚園
〇〇組担任 〇〇 〇〇 先生