近年、古典文学や日本語の語源にまつわる書籍が再び注目を集めている。NHK出版から刊行される教養新書や言語学関連の解説書をはじめ、Amazon Kindleなどの電子書籍ストアでも「語源探訪」や「大人の語彙力」をテーマにしたコンテンツのダウンロード数が堅調に推移している。
スマートフォン一つで古典の原典から現代の注釈まで手軽にアクセスできるようになったことで、言葉の変遷に興味を持つ読者が増えているのは興味深い。かつて道真や貫之が文字通り命を託して言葉を手向けた歴史を知ることは、私たちが日々発する一言一句に重みと深みを与える契機となる。