今、ショート動画プラットフォームを開くと、数十年前の記者会見映像や討論番組の切抜きが数十万回単位で再生されている。そこに映るのは、記者の不躾な質問を一蹴し、顔を背けることなく直球で反論する姿だ。「何を言っているんだ君は」「そんなくだらない質問に答える筋合いはない」——。ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)が厳しく問われる令和の世において、彼の態度は一見すると完全な規格外に見える。
だが、若者層の受け止め方は驚くほど肯定的だ。動画のコメント欄には「自分の言葉で喋っている」「今の政治家にはない熱量と覚悟がある」といった書き込みが溢れる。SNSのアルゴリズムが作り出す優等生的な言論に辟易した層にとって、彼が発した毒舌は、毒でありながら爽快な解毒剤として機能している。