インターネット上で「早死にする方法」という検索行動が後を絶たない背景には、自覚のないセルフネグレクト(自己放任)や、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するあまり身体を酷使してしまうライフスタイルの歪みがあります。SNSや掲示板では「睡眠時間を削って働くのが美徳」「ジャンクフードとエナジードリンクで限界突破」といった自嘲気味な投稿が散見されますが、医学的な見地から言えば、これらは文字通り「命の前借り」に他なりません。
心理学・行動経済学の観点では、人間は「将来の大きな健康利益」よりも「目先の即時的な快楽や手軽さ」を過大評価する現在志向バイアスを抱えています。深夜のスマートフォンダラダラ見や暴飲暴食は、日中のストレスから一時的に脳を麻痺させる逃避行動として定着しやすく、結果として「最も効率よく寿命を縮めるルーティン」を自ら構築してしまう構造が生まれています。