結論から明確に述べると、ダッシュ島への一般人の上陸・立ち入りは一切認められていません。一部のSNSやネット掲示板では「プレジャーボートをチャーターすれば降りられるのではないか」「砂浜を歩くだけなら問題ない」といった無責任な言説が散見されますが、これは極めて危険かつ明確な違法行為を招く誤認です。
上陸が厳格に禁止されている背景には、法的主体性と人命安全に関わる「3つの決定的な壁」が存在します。
第一に、「私有地に対する不法侵入(刑法第130条前段:住居侵入・建造物等侵入罪)」の適用です。由利島は無人島ですが、国や自治体の共有オープンスペースではなく、明確に民間の島主が存在する私有地です。番組制作側は土地所有者と正式な包括管理・賃貸借契約を締結しており、敷地全体が管理地に指定されています。正当な理由なく無断で上陸・侵入した場合は、刑事事件として警察に通報され、法的処罰の対象となります。
第二に、「接岸施設・避難場所の欠如による重大な海難リスク」です。海上保安庁の第六管区海上保安本部関係者も注意を喚起している通り、由利島周辺は暗礁(浅瀬に隠れた岩)が多く、瀬戸内特有の急激な潮流変化が生じる難所です。整備された防波堤や桟橋は一切なく、小型船舶を寄せようとすれば座礁や船体破損、転覆事故を招きます。万が一の海難事故や急病人・負傷者が発生した際にも迅速な救助が困難な海域です。
第三に、「撮影現場の保全および情報管理の徹底」です。島内には大型の反射炉や手作りの木造建造物、軌道レール、高所作業用の索道など、一般人が無断で触れれば倒壊・崩落・滑落による死亡事故につながりかねない工作物が密集しています。安全管理責任を負う番組サイドとしても、物理的・警備的に第三者の侵入を許すわけにはいかない厳重な防護体制が敷かれています。