梅酒作りで直面しやすいトラブルが、表面に浮遊する白い膜や液体の濁りです。SNSや知恵袋などでは「すぐに破棄すべき」という極端な意見も見られますが、現象の正体を正しく見極める必要があります。
濁り・カビへの対処プロトコル:
表面に薄い白膜が張っている場合、それは危険なカビではなく、梅の皮に自生していた野生酵母がアルコール内で増殖した「産膜酵母」であることが大半です。異臭(腐敗臭や酸臭)がなければ、キッチンペーパーや清潔な濾過布で静かにすくい取れば問題ありません。
一方、青や黒の胞子状のカビが発生している場合や、鼻を突く異臭がする場合は、雑菌が繁殖してしまっているため飲用を中止して処分してください。エキスが出切ってシワシワになった梅の実が崩れ、底に沈殿して液体が濁るケースもありますが、これは果肉繊維によるものなので、コーヒーフィルター等で濾過すれば透明感を取り戻せます。
直射日光が当たる場所や温度変化の激しいキッチン下を避け、温度が一定に保たれる冷暗所(15〜20℃前後)で保管することが、濁りや変色を防ぐ決定打となります。