暖簾をくぐると、店内は全31席(カウンター席とテーブル席の混在)。厨房の熱気と丼が触れ合う小気味よい音が響きます。多彩なバリエーションが用意されている第一旭のメニューにおいて、不動のフラッグシップとして君臨するのが特製ラーメンです。
通常の「ラーメン」でも十分な量のチャーシューとネギが載っていますが、「特製」を注文すると、麺が大盛りになるだけでなく、丼の表面を覆い尽くすほどのチャーシューが敷き詰められて着丼します。第一旭で使用される豚肉は、一般的な輸入冷凍肉ではなく、厳選された国産の雌豚(めすぶた)に限定されています。雄豚に比べて脂身の融点が低く、独特の臭みが極めて少ないため、熱いスープに浸ると脂がとろけるようにスープと一体化します。薄切りにスライスされたウデ肉とバラ肉のバランスが絶妙で、麺を巻いて食べる一口は至福の体験と言えます。
さらに、常連客やラーメンファンの間では、注文時の「お好みカスタマイズ」が定着しています。公式メニューには大々的に記載されていませんが、注文時にスタッフへ伝えることで柔軟に対応してもらえます。
- 「ネギ多め」:第一旭を象徴する九条ネギを通常の倍近く増量。清涼感とスープの甘みが劇的に引き立ちます。
- 「麺硬め(カタメ)」:近藤製麺の中太麺はデリケートでスープを吸いやすいため、歯ごたえと小麦の芯の風味を楽しみたい人に適しています。
- 「肉なし・野菜(モヤシ)多め」:あっさり食べたい女性客や年配客から長年支持されているカスタム。
また、サイドメニューの「自家製餃子」も見逃せません。小ぶりながらも薄皮がパリッと焼き上げられ、餡の生姜が効いた味わいは、ラーメンが届くまでの最高の助走となります。酒好きの間では、別皿で提供される「豚肉(チャーシュー皿)」とビールで喉を潤してから、締めにラーメンを啜るのが古くからの王道スタイルとして愛されています。