この劇的な変貌の背景を読み解くには、日本のホテル・リゾート開発産業の歴史を振り返る必要がある。もともとこれらの施設は、大和ハウス工業株式会社の足跡とともに築き上げられたものだ。伝説的経営者である樋口武男氏の強いリーダーシップのもと、全国の景勝地に次々と大型リゾートを立ち上げ、日本の余暇文化の土台を構築した歴史がある。
しかし、時代の波とともに所有と運営の分離が進み、ジャパン・ホテル・リート投資法人をはじめとする強力な投資ファンドの参画によって新たな再生シナリオが描かれた。そして運営パートナーとして選ばれたのが、CEOセバスチャン・バザン率いるグローバルホテル大手の「アコーホテルズ」であった。日本独自の高いホスピタリティと外資系ブランドが誇るグローバルなネットワーク・マーケティング手法が結実したこの再編は、日本の観光産業における大転換点として語り継がれるだろう。