突発事故が発生した際、インターネットやSNS上では「〇〇町の住宅街を抜ければ早い」「裏道を使えば穴川を完全にスルーできる」といった情報が瞬く間に拡散します。しかし、これらは往々にして重大な罠を孕んでいます。
稲毛区内の住宅街や文教地区周辺は、道幅が狭く歩行者や自転車の通行が多いスクールゾーンが多数存在します。カーナビゲーションや地図アプリが渋滞回避ルートとして提示する抜け道へ大型車や一般車が一斉になだれ込んだ結果、狭隘な路地でのすれ違い不能や、信号サイクルの短い交差点での大渋滞が発生します。結果として本線にとどまっていた場合よりも大幅に到着が遅れるケースが後を絶ちません。
また、道路交通の混乱と同時に懸念されるのが公共交通への影響です。JR総武線の稲毛駅における人身事故や運行情報が重なった場合、普段なら鉄道へエスケープするはずの通勤客がタクシーや路線バスへ流出し、駅前ロータリーから主要幹線へ延びる道路まで完全に機能不全に陥ります。ネット上の断片的な「抜け道推奨」を鵜呑みにせず、大局的な交通流を把握することが不可欠です。