女子少年院の過酷な生活実態と入所理由|知られざる規律と出院後の進路

女子少年院の過酷な生活実態と入所理由|知られざる規律と出院後の進路

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少年院・少年鑑別所・刑務所は、いずれも矯正施設ですが、その役割と法的根拠は明確に分かれています。正しい理解を深めるためにも、それぞれの決定的な違いを整理しておく必要があります。

まず少年鑑別所は、家庭裁判所の審判を待つ少女が一時的に収容される施設です。収容期間は原則として4週間から最長8週間程度であり、ここでは心理テストや行動観察を通じて「なぜ非行に走ったのか」「どのような更生プログラムが適切か」という資質鑑別が行われます。鑑別所は教育を行う場所ではなく、あくまで調査・診断の場です。

一方、家庭裁判所で「少年院送致」の保護処分が下された少女が送られるのが女子少年院です。対象年齢は原則14歳以上20歳未満(重大事犯の場合は12歳以上も収容可能)で、2022年の少年法改正によって「特定少年」と位置づけられた18歳・19歳も含まれます。収容期間は処遇区分によって異なりますが、一般的な「長期処遇」で約10か月から1年前後、「短期処遇」で数か月程度となっています。

これに対し、女子刑務所は刑事裁判で有罪判決(拘禁刑)が確定した者が服役する場所です。刑務所が「罪に対する刑罰(懲役・拘禁)」を科す場であるのに対し、少年院は「将来の再犯を防ぎ、健全に育成するための教育」を施す場という根本的な違いがあります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。