SNSや知恵袋などのネットコミュニティでは、毎日のように「軽微な違反なら3ヶ月おとなしく運転していればノーカウントになり、ゴールド免許が維持できる」という書き込みが散見されます。違反直後の焦りとショックを抱えるドライバーにとって、極めて魅力的な救済措置に見えることでしょう。
単刀直入に事実を指摘すれば、「3ヶ月で点数がリセットされること」と「ゴールド免許を維持できること」は法的にまったく無関係です。ここに多くの一般ドライバーが陥る最大の認知バイアスが存在します。
道路交通法における免許管理には、大きく分けて「行政処分(免許停止や取消)の基準となる点数計算」と「免許証の色を分ける区分判定基準」という別個のラインが走っています。「3ヶ月特例」が影響を与えるのは前者の行政処分計算だけであり、後者の優良運転者判定から違反の事実が帳消しになるわけではありません。公式発表資料や警察庁の運用基準を確認しても、違反切符を切られた事実そのものが消滅する裏ルートは法制上、一切用意されていないのが動かぬ真実です。