ホールの真価を決める要素の一つが「音響」です。結論から言えば、サンアゼリア音響の評判はプロの演奏家や耳の肥えたクラシックファンからも一目置かれています。大ホールは残響可変装置を備えており、クラシック音楽演奏時の残響時間は約1.7秒〜1.8秒と、音が豊かに空間を満たす設計です。「地方の多目的ホールにありがちな音が吸われて平坦になる感覚がなく、弦楽器の繊細な響きや管楽器のフォルテシモが天井から美しく降ってくる」と、登壇したアーティストの公式手記や関係者インタビューでも度々言及されています。
音響の良さは、舞台反射板の配置と客席側壁の拡散リブ構造によるものです。直接音と初期反射音が絶妙なバランスで混ざり合うため、1階席中央から後方にかけては音像の輪郭がクリアに届きます。ただし、拡声装置(PA)を使用する大音量のロックコンサートやポップス公演では、低音域がホール内でやや反響しすぎると感じるケースも散見されます。アコースティック楽器本来の生音を味わうクラシックや合唱、吹奏楽の鑑賞において、この劇場のポテンシャルが最大限に発揮される構造です。