近年、日本国内でも「宗教2世」の抱える生きづらさや葛藤にスポットが当たることが増えましたが、モルモン教の家庭環境で育ったタレントたちもまた、自己のアイデンティティを巡る選択に直面してきました。
幼少期から教会の厳しい規律を叩き込まれる環境は、高い道徳観や礼儀正しさを育む側面がある一方で、世俗的なエンターテインメントや自由な表現を志す若者にとっては強いプレッシャーとなる場合があります。特にハリウッドや日本のショウビズ界では、恋愛シーンの撮影、肌の露出を伴う衣装、夜間の付き合いなど、教会の価値観と衝突する場面が日常茶飯事です。
そのため、成人を迎えたタイミングや芸能界へ本格進出する段階で「教団活動からフェードアウトする」「正式に脱会届を提出する」という道を選ぶ2世タレントは珍しくありません。彼らは信仰そのものを全否定するのではなく、「幼少期に学んだ道徳心には感謝しつつも、自分の人生の舵は自分で取る」という自立したスタンスを取ることが多い点も現代的な特徴といえます。