『キャンディ・キャンディ』をはじめとする名作群は、当時の少女たちに「どんな逆境でも自分らしく生きる」という力強いメッセージを伝えた。孤児院で育った少女が挫折を味わいながらも笑顔で前を向く姿は、国境や時代を超えて世界中の読者の心を捉えて離さない。
近年ファッションやインテリア、音楽の分野で席巻している「昭和レトロ」のトレンドも、作品への再注目を強烈に後押ししている。どこか懐かしくも鮮烈なカラーイラスト、大きな瞳に浮かぶ複雑な感情、美しいロココ調やヴィクトリア調のデザイン要素。若い世代にとって、それらの視覚的グラフィックは古くさいどころか、極めてフレッシュでポップなアート表現として映っているのだ。