彼女のヘアスタイルの変化を語る上で欠かせないのが、役柄への徹底したアプローチだ。大ヒット映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』で見せた強烈なキャラクター造形をはじめ、彼女は作品ごとに自らのビジュアルを大胆に作り替えてきた。与えられた役柄の持つ世界観を完璧に表現するためなら、髪型やメイクを大幅に変えることに躊躇はない。
特に近年力を注いでいる舞台芸術の現場では、客席の遠くまで届く圧倒的な存在感と立体的なフォルムが求められる。舞台上で役の感情やリアリティを際立たせるためのスタイリングが、時に日常のテレビ出演時に「個性が強すぎる」と映ることもある。しかしそれこそが、彼女が劇場という空間で培ってきたプロフェッショナルな役づくりの証なのだ。