投扇興の点数表と役一覧|浅草流と御所流の違いや最高得点の真相

投扇興の点数表と役一覧|浅草流と御所流の違いや最高得点の真相

投扇興の点数表と役一覧|浅草流と御所流の違いや最高得点の真相に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

投扇興の競技性を引き締めているのが、「過怠(かたい)」と呼ばれるペナルティ制度です。座敷遊戯という雅な見た目とは裏腹に、ルール違反に対しては容赦のない減点処分が下されます。

初心者が最も頻発させる過怠が「枕倒し(まくらだおし)」です。扇子の勢いが強すぎたり、狙いが低すぎたりして枕に直撃し、倒してしまった場合、浅草流の標準規定ではマイナス20点が宣告されます。1投あたりの平均獲得点が1点〜10点程度である投扇興において、20点の失点はそれまでのリードを一瞬で吹き飛ばす致命傷になります。

さらに見落としがちな反則規定として、以下のケースが挙げられます。

ひとつは「手習い(無点)」です。投げた扇子が蝶にも枕にも全く触れず、空しく畳へ落ちた場合は点数が付きません。もうひとつは「境界線越え(フットフォール)」です。扇子を放つ際、膝が所定の投扇位置(座布団や白線)から前に出たり、身を乗り出しすぎたりすると投擲自体が無効となります。

また、点数表の数字以上に重視されるのが「扇子の扱いに関する礼儀」です。扇子は神聖な道具とみなされるため、足でまたぐ行為や、投げる前に扇子をパタパタとあおぐ行為は無作法として厳重に戒められます。座敷遊戯としての品格を守りつつ、ミリ単位の制動力を競い合う点に、投扇興の本質的な奥深さがあります。

森 瞳
著者

森 瞳

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。