魚住勉氏と浅野温子さんの間には、1984年に長男となる魚住優(うおずみ ゆう)氏が誕生しています。優氏は大学卒業後、日刊スポーツ新聞社での記者職を経て、2008年にNHKへアナウンサーとして入局しました。
両親が超一流の表現者である家庭に育ちながら、優氏は入社当初、自らが二世であることを一切公表せず、地方局(岡山、盛岡など)での地道な取材とアナウンス業務に打ち込みました。「あさイチ」のリポーターなどを担当する中で実直な人柄が評価され、後に浅野温子さんの実子であることが広く認知されるようになりました。
魚住勉氏は家庭内において、過剰な干渉を避け、息子の個性を尊重する教育方針を貫いたといわれています。言葉を扱うプロとして妥協を許さない父親の背中を見せつつも、自立した一人の男性として息子と向き合う距離感を保ち続けました。優氏が2022年にNHKを退局し、フリーアナウンサーやナレーターとして新たな挑戦を選んだ際にも、背中を押したのは両親の自立の哲学でした。