兄の角界追放という劇的な幕切れ以降、ネット上や週刊誌の一部では「兄弟間に修復不可能な亀裂が入ったのではないか」という不仲説が取り沙汰されることがありました。弟が相撲界の表舞台で脚光を浴び続ける一方、兄が姿を消したことで生じた邪推と言えます。
しかし、実際の関係性は世間の憶測とは大きく異なります。相撲関係者や地元青森の知人によると、杉野森家の絆が断絶した事実は一切ありません。現役引退後の安壮富士は、角界の人間関係から一定の距離を置きつつも、一般企業での勤務や飲食関係のビジネスに携わり、自立した生活を営んできました。
2019年に安美錦が40歳で現役を引退し、2022年に独立して安治川部屋を興した際にも、実家の家族や親族を通じた精神的な支えが存在していました。兄・安壮富士は公の場に姿を現すことこそ控えているものの、現在も弟の指導者としての歩みを陰ながら見守り続けています。