温厚な父親や堅物な警部だけが彼の真骨頂ではない。サスペンスアニメの金字塔『ひぐらしのなく頃に』の大石蔵人役で見せた芝居は、ファンの度肝を抜いた。脂っこい笑みを浮かべながら相手の心理的急所を突く執念の刑事。日常の裏に潜む狂気と疑心暗鬼を煽る怪演は、視聴者を恐怖のどん底へ叩き落とした。
「おや……どうかしましたか?」という何気ない一言に、背筋を凍らせるような圧を潜ませる。この不気味なリアリティこそが物語のサスペンスを決定づけた。善と悪の境界線を曖昧にする多面的なアプローチは、彼の演技幅の底知れなさを証明している。