ネット上で度々物議を醸す「衣装ハプニング」だが、ステージの舞台裏を取材すると全く異なる現実が見えてくる。大手芸能事務所に所属するスタイリストによると、現代のアイドル衣装はミリ単位の構造設計が施されており、下着がそのまま露出することは構造上あり得ないという。
「パニエやアンダースコート、さらには衣装デザインと完全に同化させた特注のインナーショーツを二重、三重に重ねています。激しいターンをしても『見えて良いインナー』しか見えないよう設計するのが鉄則です」と関係者は語る。かつてのアナログ放送時代とは異なり、4K配信アーカイブやファンの手によるスロー再生が日常化した現在、現場の衣装チームには極めて高度なリスク管理が求められている。
一方で、過剰な露出を意図的に演出しているのではないかというファンの疑念も根強い。しかし、配信アーカイブの検証結果を見れば明らかなように、多くのケースは照明のコントラストやスカートのプリーツの影、あるいは肌着の色味が視覚的な錯覚を生み出しているに過ぎない。現場のスタッフはむしろ、いかに「トラブルに見せないか」に心血を注いでいる。