SNSやネット掲示板の一部では、「予定日を超過したから自分で子宮口を刺激した」「指を入れてセルフ内診してみた」といった極めて無謀な体験談が散見されます。しかし、妊婦自身が指を入れて卵膜剥離を真似る行為は、母子ともに命を危険に晒す極めてリスクの高い行為です。
医療従事者は、厳重な滅菌環境のもと、解剖学的な構造を熟知した上で的確な角度と力加減で処置を行っています。素人が自己流で腟内に指を深く挿入すると、手指の雑菌によって子宮内感染(絨毛膜羊膜炎)を引き起こす確率が跳ね上がります。子宮内感染は胎児機能不全や新生児の敗血症に直結する重篤な合併症です。
さらに、爪や不自然な力加減によって腟壁や子宮頸管を傷つけ大出血を招いたり、意図しないタイミングで不完全な破水を起こして臍帯脱垂(赤ちゃんのへその緒が先に出て圧迫される危機的状態)を誘発したりする恐れもあります。自己流の刺激は絶対に避け、医療機関の管理下で正しく処置を受けてください。