被爆地である地元・広島で開催された広島G7サミットは、岸田外交の集大成とも言える舞台だった。核兵器のない世界という理想を掲げつつ、ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃来日を実現させた出来事は、世界の政治ジャーナリズムを震撼させた。
理想主義と地政学的リアリズムの融合。これこそが、海外の識者が評価する彼の真骨頂である。「核なき世界」という道徳的リーダーシップを示しながらも、具体的な同盟強化を怠らない姿勢は、G7首脳らの心を掴んだ。単なるシンボリズムにとどまらない実質的な合意形成能力が、国際舞台で喝采を浴びたのである。