パニック発作の真の恐怖は、発作そのものだけにとどまらない。一度発作を経験すると、「またあの激しい動悸が襲ってくるのではないか」という強い予期不安に苛まれるようになる。特にトンネルや車の中、テレビの生放送現場など、すぐに逃げ出せない空間に立つだけで冷や汗が吹き出した。
「逃げ場がない」と感じた瞬間、動悸は激しさを増し、めまいや呼吸困難が体を襲う。仕事に行こうとすると体が動かなくなる。移動の車内でパニックになり、途中で降りざるを得ないこともあった。エンターテインメント業界で生きる者として、穴をあけられない現場でのプレッシャーと予期不安のダブルパンチは、想像を絶する拷問のような苦しみだった。