表舞台の派手な舌戦の裏側で、官僚機構を巻き込んだ高度な情報戦として機能しているのが「質問主意書」です。内閣に対して国会議員が文書で質問を行い、閣議決定を経て公式な答弁書を引き出すこの制度は、野党にとって強力な武器となります。しかし、ここにも予期せぬブーメラン現象が潜んでいます。
質問主意書で「政府の法解釈」を狭く限定させようと厳密な文言を要求した結果、将来自らが政権を担当した際や、自党が推進したい政策を実行しようとした際に、自ら提出した質問主意書の答弁書が「法的な足かせ」となって政策実現を阻む事態が実際に発生しています。
また、政治不祥事の追及においては、「官僚のサボタージュやリーク合戦」という裏の力学も無視できません。野党議員がスクープとして持ち出す疑惑資料のなかには、与野党の勢力争いを利用しようとする内部勢力から意図的にリークされたものが含まれます。追及側が「裏付けが取れた特ダネ」と思い込んで国会質疑に持ち込んだ結果、実は追及者側にも飛び火するよう巧妙に設計されたトラップであったという事例も、永田町の水面下では語り草となっています。