「新幹線に乗るとき、どちら側の座席を取れば富士山が見えるのか」という疑問は、出張ビジネスパーソンや旅行者から最も多く寄せられる実用的な問いです。
結論から申し上げますと、東海道新幹線の普通車指定席なら「E席(2人掛けの窓側)」、グリーン車なら「D席」が正解です。これは東京発の下り(名古屋・新大阪方面行き)、新大阪発の上り(東京行き)のどちらに乗車しても変わりません。東海道新幹線の線路は富士山の南側(太平洋側)を東西に走っているため、富士山は常に「北側(山側)」に位置しているからです。
ベストビューポイントは三島駅〜新富士駅〜静岡駅の間。特に新富士駅通過前後の約3分間は、遮るもののない広大な茶畑や市街地の向こうに雄大な山体が広がります。なお、新富士駅付近で一瞬だけ左手(海側)に富士山が見える「左富士」と呼ばれるポイントがありますが、これは線路が大きくカーブするごくわずかな区間でのみ起きる特殊現象です。
さらに視野を日本全土に広げたとき、「富士山が見える最遠の場所」はどこになるのでしょうか。地図上の直線距離における日本記録は、和歌山県那智勝浦町にある「色川富士見峠」です。富士山頂からの直線距離は約322.9キロメートルに達します。紀伊半島の山奥から熊野灘を越え、赤石山脈の稜線の隙間を奇跡的に抜けて山頂のシルエットが浮かび上がる光景は、山岳写真家たちの間で究極のターゲットとされてきました。
また、東京都内における代表的なビュースポットとしては以下の地点が知られています:
- 文京シビックセンター 展望ラウンジ(25階):新宿の超高層ビル群の背後に巨大な富士山が重なる、世界的に著名な都市景観フォトスポット。
- 六本木ヒルズ展望台(東京シティビュー):東京タワー方面の近代夜景とともに夕暮れの富士山の稜線が美しく映える展望地。
- 羽田空港 第3ターミナル展望デッキ:駐機する旅客機越しに富士山を望む、旅情あふれる撮影スポット。