現在、食べログやGoogle マップなどの主要な口コミプラットフォーム上でも高い評価が並んでいるが、常連たちが密かに狙う裏名物までは詳しく書かれていないことが多い。特に早朝に収穫されたばかりの希少な地場野菜を使った「朝採れ野菜の天ざる」や、寒暖差の激しい時期だけに少量打たれる「粗挽き田舎十割」は、昼前の早い段階で売り切れる幻の逸品だ。
出汁にも妥協はない。本枯節と利尻昆布を贅沢に使い、数週間じっくり寝かせた「かえし」と合わせたつゆは、濃厚でありながら蕎麦の繊細な風味を決して邪魔しない。最後に供される濃厚な蕎麦湯をつゆに注ぎ入れたとき、店主が注ぎ込んだ情熱のすべてが体に染み渡るような深い納得感に包まれる。