作詞・作曲のほぼ全てを手がける桜井和寿にとって、最も堅固な収入基盤となっているのが音楽著作権だ。JASRAC(日本音楽著作権協会)が毎年発表する著作権使用料分配額ランキングにおいて、彼の楽曲は数十年の時を経てもなお上位に名を連ねる。
「Tomorrow never knows」や「名もなき詩」に代表される90年代の大ヒット曲群は、今やテレビ番組、CM、ラジオ、店舗BGMなどで日常的に流れ続けている。著作権者には再生や放送のたびに使用料が支払われるため、能動的な音楽活動を一時休止していたとしても、途切れることのない印税収入が発生する仕組みだ。業界関係者は「過去のカタログ資産だけで、年間数億円規模の著作者印税が自動的に生み出されている」と指摘する。