司会者の卓越したパーソナリティ抜きに、この成功を語ることはできない。知性と洒脱さを併せ持ち、視聴者と同じ目線で社会を斬った巨泉のカリスマ性。そして、洒脱な語り口と圧倒的な親しみやすさでお茶の主導権を握った愛川欽也の存在感。彼ら名司会者たちの絶妙なトーク回しが、番組の屋台骨を強力に支えていた。
二人が打ち立てたスタイルは、その後の深夜ワイドショーの決定的なフォーマットとなった。単にニュースを淡々と伝えるのではなく、パーソナリティの生き様や価値観を通して事件やカルチャーを語る。テレビが「情報の伝達手段」から「人間性を共有する空間」へと進化した瞬間が、まさにここにあった。