名古屋飛行場を巡るネット上の情報には、誤解や見落とされがちなポイントがいくつか存在します。その一つが、航空自衛隊小牧基地との滑走路共用に伴う運用実態です。
「自衛隊と滑走路を共用していると、訓練で民間機のダイヤが頻繁に乱れるのではないか?」と懸念する声がありますが、定期旅客便の遅延に直結するケースは稀です。管制業務は国土交通省ではなく航空自衛隊が担当していますが、民間の旅客機ダイヤを最優先にした綿密な離着陸調整が行われています。むしろ、滑走路の向こう側に見えるC-130H輸送機やKC-767空中給油・輸送機の威容を間近に眺められる点は、航空ファンにとって唯一無二の魅力となっています。
もう一つの見落とせない事実が、旧国際線ターミナルビルの転生です。セントレア開港前、多くの旅人で賑わった旧国際線ターミナルは、現在大型商業施設「エアポートウォーク名古屋」として見事に再生されています。ウルトラマンの常設アミューズメントやシネマコンプレックスを備える同施設ですが、最上階の5階展望デッキや4階フードコートの大型窓は、空港滑走路を真正面から見下ろす特等席です。
空港敷地内には、日本の航空機産業の歴史を体感できる「あいち航空ミュージアム」が隣接しています。国産旅客機「YS-11」の実機展示や零戦の原寸大模型、かつて小牧で最終組み立てが行われた国産ジェット旅客機「MRJ(スペースジェット)」の飛行試験機などが展示されており、飛行機の搭乗目的でなくとも一日中楽しめる航空エンターテインメント拠点となっています。