日本のWeb空間におけるビジュアル表現を語るうえで、フリー素材サイト「いらすとや」の運営者である三船たかしの存在を外すことはできない。彼の描くオバケ素材は、極限まで削ぎ落とされたシンプルさと、ひと目で理解できる万能な感情表現が見事に同居している。
線画の太さを均一に保ち、塗りのグラデーションを最小限に抑える三船スタイルのミニマリズムは、あらゆるグラフィックデザインに自然と馴染む。主張しすぎず、それでいて画面に温もりを与える絶妙なデフォルメ技術は、オバケという抽象的なモチーフを日常のアイコンへと変換する手本として、多くのデザイナーに研究されている。