「毛ガニの旬は冬」という認識は、実は半分正解で半分は誤解です。北海道産の毛ガニは、オホーツク海、太平洋(白老・日高・十勝)、噴火湾、根室など、沿岸ごとに流氷の接岸や海流のサイクルが異なるため、年間を通じてどこかの産地で水揚げが行われています。
- 春(3月〜5月):オホーツク海(雄武・枝幸・網走) - 流氷明けの「海明け毛ガニ」。プランクトンを豊富に食べて身入りが抜群。
- 夏(7月〜8月):噴火湾・胆振沿岸 - 黄金色に輝く上質なカニ味噌と柔らかな肉質が特徴。
- 秋(9月〜11月):道東・釧路・根室沿岸 - 大型でずっしりとした重みを持つ個体が多い。
- 冬(12月〜2月):日高・十勝沿岸・青森県産 - 寒さで身が締まり、贈答用やおせち需要のピーク。
良質な毛ガニを見分ける基準は「甲羅の硬さ」と「重量感」です。脱皮直後の「若ガニ」は殻が柔らかく身入りが6〜7割程度にとどまりますが、脱皮から時間が経過した「堅ガニ(カタガニ)」は殻が硬く、身入り率が90%以上に達します。ネット通販で購入する際は、安さだけで選ばず「堅ガニ指定」「身入りランク堅」と明記されたロットを選ぶことが失敗を防ぐ最大の防御策です。