「うみんちゅ」は、漢字で「海人」と表記される沖縄地方の代表的な方言(ウチナーグチ)です。「海(うみ)」と「人(ちゅ)」が組み合わさった言葉であり、直訳すれば「海の人」を意味します。沖縄の歴史において、海人は単なる職業名を超え、厳しい自然環境と共生しながら命がけで漁を行う人々への敬意が込められた呼称として定着してきました。
とりわけ沖縄本島南部にある糸満市は「海人の町」として名高く、伝統的な追い込み漁(アギヤー)や素潜り漁の技術は全国的にも知られています。一方で、山や陸で働く人々を「山人(やまぐゎー・やまんちゅ)」、島に暮らす人々全般を「島人(しまんちゅ)」と呼ぶ対比構造が存在し、沖縄の風土と生活文化が色濃く反映された言葉といえます。
1990年代以降、沖縄ブームや観光産業の発展、ご当地Tシャツなどの普及によって「海人」のフレーズは日本全国へ広く認知されるようになりました。現在では「海を愛するすべての人」を包括するポジティブなニュアンスも含み、親しみやすい響きとして定着しています。