がん検診をめぐる言説には極端な二論が存在します。「とにかく毎年全部受けるべき」という無批判な礼賛論と、「検診など受けても無駄で寿命は伸びない」というネット上の過激な検診不要論です。しかし、医学的に正しい判断を下すためには、がん検診 メリット デメリットの双方を客観的に把握する必要があります。
最大のメリットは言うまでもなく、がん検診 早期発見 生存率の大幅な向上です。国立がん研究センター等の統計によれば、胃がん・大腸がん・乳がんなどはステージⅠの早期段階で発見・切除できれば、5年相対生存率は90%〜95%を超えます。自覚症状が出てから受診したステージⅢ〜Ⅳの段階と比較すると、予後や治療に伴う身体的・経済的負担には天と地ほどの差が生じます。
一方で、検診には必ず以下のような不利益(デメリット)が付随することを理解しておく必要があります。
- 偽陽性と過剰診断:異常なしにもかかわらず「要精密検査」と判定され(偽陽性)、不要な生検や精神的ストレスを負うケース。また、生涯にわたって生命を脅かさない極めて進行の遅いがんを見つけてしまうがん検診 偽陽性 過剰診断 デメリットの存在。
- 偽陰性:がんが存在するにもかかわらず、検査で見逃されてしまう確率が一定割合存在すること。
- 偶発症・被曝:内視鏡検査による消化管穿孔や、CT・X線検査に伴う微量被曝のリスク。
科学的根拠(エビデンス)に基づき、死亡率減少効果が確実に不利益を上回ると証明されているのは、国が推奨する「胃・肺・大腸・乳・子宮頸」の5大がん検診に限定されています。何でも手当たり次第に受ければよいというわけではなく、推奨年齢と適切な受診間隔を守ることが肝要です。