「ブルーブラックにしたのに、なぜカビのような緑色に変色してしまうのか?」――このトラブルは、感覚論ではなく毛髪内部の減法混色(色の足し算・引き算)によって理論的に説明できます。
日本人の髪は本来、赤〜黄色のメラニン色素を豊富に抱えています。ブルーブラック色落ち緑になる理由の核心は、髪に残った「黄色」とカラー剤の「青色」の混色にあります。絵の具で黄色と青を混ぜると緑になるのとまったく同じ現象が、毛髪内部で起きているのです。
特に1回の中途半端なブリーチで髪がオレンジ〜イエロー(14〜15レベル)で止まっている場合、青色の染料が抜けていく過程で強い緑みが浮き上がります。これが読者の恐れる「汚い色落ち」の主犯です。
しかし、この作用は表裏一体の恩恵ももたらします。それがブルーブラック色落ち赤み消しの強力な効果です。日本人の髪特有の「嫌な赤っぽさ・オレンジっぽさ」を打ち消すには、補色関係にある寒色(シアン〜ブルー)を沈み込ませるのが最も効果的です。色落ち後のトーン変化と真相を検証すると、緑化リスクを適切にコントロールさえすれば、退色後も赤みが一切出ない極上のアッシュベースを手に入れられるという明確な利点が存在します。