日本を震撼させた凶悪実話の真相|映画の元ネタと未解決事件の深層

日本を震撼させた凶悪実話の真相|映画の元ネタと未解決事件の深層

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日本国内で発生した過去の重大事件を振り返ると、時代ごとに犯罪の様相が変容していることが浮き彫りになります。昭和から平成初期にかけては、暴力団抗争や劇場型犯罪、あるいは金銭目的の強盗殺人が目立ちました。しかし平成中期以降、人間関係の希薄化とネット社会の進展に伴い、犯行の異常性や密室性が際立つ猟奇的事件の経緯が頻繁に報じられるようになります。

たとえば、北九州連続監禁殺人事件(2002年発覚)では、主犯が自らの手を一切汚さず、高度な心理的虐待と通電拷問によって親族同士を相互不信に陥らせ、殺害と解体を強制しました。また、2017年に発覚した座間9人殺害事件では、SNS上で自死志願をほのめかす若年層の孤独と脆弱性に付け込み、わずか2か月の間に9名もの命を奪うという凶行が繰り広げられました。

これらの世間を震撼させた事件に通底しているのは、「物理的な暴力」に至る前段階で、加害者が被害者の精神的自由を完全に奪う「心理的監禁」を完成させている点です。周囲からは何気ない日常生活を送っているように見えながら、その内側では逃げ場のない地獄が構築されている――これこそが、現代の凶悪事件の真相を解明する上で欠かせない構造的特徴です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。