りんご飴を食べる際、最大のタブーとされているのが「正面からの力任せな丸かじり」だ。厚みのある飴の層に前歯を垂直に突き立てると、強い負荷がかかって歯を傷めるリスクがあるだけでなく、飴が一気に砕け散って果汁とのバランスが崩れてしまう。
プロが推奨する最も美しい食べ方は、包丁を使った「一口大のスティック・くし形カット」である。芯の周りを避けるように縦へ4分割し、それをさらに一口サイズへと切り分ける。この方法をとることで、飴のパリッとした破断音と、緻密な果肉から溢れ出す果汁が同時に口の中で弾け合う。テイクアウト時にナイフがない屋外でも、あらかじめカットされたカップ入りを選ぶか、包丁の刃先を垂直にスッと入れて亀裂を誘導するだけで、飴を粉砕させずに綺麗に切り分けられる。