アニメーション版『ライオン・キング』に登場するハイエナの主要トリオは、それぞれ際立った役割と性格が与えられています。彼らは単なる群れの一部ではなく、スカーの野望を支える実動部隊として鮮烈な印象を残しました。
リーダー格であるシェンジ(Shenzi)は、冷静沈着な判断力と狡猾さを併せ持つメスのハイエナです。スワヒリ語で「野蛮な」「不作法な」といった意味を持つ名前の通り、冷酷な一面を見せつつもトリオの頭脳として的確に指示を出します。現実のハイエナ社会がメスを頂点とする母系社会であることを忠実に反映したキャラクター造形といえます。
続いて、短気でお調子者のオスがバンザイ(Banzai)です。スワヒリ語で「潜伏する」「待ち伏せする」を意味し、食欲旺盛で常に不満を口にしながらも行動力に長けています。そして三人の中で最も異彩を放つのがエド(Ed)です。言葉を発することはなく、常に不気味な高笑いと奇抜なリアクションを繰り返しますが、本能的な嗅覚と狂気じみた行動力でチームの不気味さを引き立てています。