印刷物の時代からコンピュータの時代へと移行する中で、多画数文字は新たな試練に直面した。「画面上に表示できない」というデジタルフォントの壁だ。文字コードの国際規格を策定するUnicode Consortiumは、長年にわたり世界中のマイナー文字や古文字のエンコードを進めてきた。
国語辞書の名門である三省堂の編集者たちも、辞書編纂の現場で多画数文字の収録基準に頭を悩ませてきた。紙の辞書から電子辞書、そしてウェブ検索へとメディアが変化する中、極端な文字を「生きた文字」としてデータ化する作業は、現代の文字学者たちに課された途方もない挑戦なのだ。