「オン・ハンドメイ・シンダマニ・ジバラ・ウン」。この古代サンスクリット語に由来する呪文こそが、如意輪観音の真言(マントラ)である。直訳すれば「蓮華の上にあり、意の如く宝珠を輝かせる尊格よ、願いを満たしたまえ」という意味を持つ。
密教の実践において、真言は単なる言葉の羅列ではない。声の振動によって宇宙の根本原理と自らの意識を同調させる高度な技法とされる。日々の瞑想や祈りの中でこの真言を唱え続けることで、滞っていた運気の流れが劇的に好転し、富や良縁の引き寄せ、さらには内面的な精神の安定が得られると信じられてきた。声に出して唱えるだけで雑念が消え去り、澄み渡るような集中力が宿る感覚は、現代の実践者たちにも鮮烈な体験として語られている。