あのアリーナを包んだ悔し涙と惜しみない拍手から、早くも2年の月日が流れた。パリ五輪で世界トップランクの国々を極限まで追い詰めた記憶は、今や過去の栄光ではなく、現在進行形の強さのベースラインへと昇華している。
トム・ホーバスHCが掲げ続ける「世界を驚かせる」というスローガンは、もはやスローガンではない。2026年の現代表が見せるプレースタイルは、単にアウトサイドからシュートを打ちまくるスタイルを超え、コート上の5人全員が瞬時に判断し、パスとドライブを交錯させる「超流動的オフェンス」へと進化を遂げた。対戦相手のスカウティングを力でねじ伏せる圧倒的な展開力。それが今の日本だ。