長野県といえば日本有数の果樹王国。信州アルプス市場がもっとも華やぐのは、初秋から初冬にかけての果物シーズンです。
秋の主役:信州産ぶどうのラインナップ
8月下旬から10月中旬にかけて、売り場の中央を埋め尽くすのがぶどうの銘柄群です。大粒で種がなく皮ごと食べられるシャインマスカットはもちろん、長野県オリジナル品種である濃厚な甘みのナガノパープル、芳醇な香りと高い糖度を誇るクイーンルージュの「ぶどう三姉妹」が揃い踏みします。直売所ならではの魅力は、贈答用の桐箱入りから、自宅で楽しむための「粒パック(脱粒品)」まで幅広く並ぶ点です。味に一切の遜色がない粒パックは、正規品の半値近い価格で手に入るため、見つけたら即座に確保すべき逸品と言えます。
晩秋から冬:多種多様なりんごリレー
9月中旬の「秋映(あきばえ)」を皮切りに、「シナノスイート」「シナノゴールド」と続く信州りんご三兄弟のリレーは圧巻です。11月に入ると、蜜がたっぷり入ったサンふじがコンテナ単位で並びます。スーパーではなかなかお目にかかれない「小布施丸」などの希少品種や、加工用の紅玉がお手頃な価格で手に入るのも、熱心なファンを惹きつけてやまない理由です。
隠れた名物:地元松本平の特産加工品
生鮮品だけではありません。山形村産の粘り強い長いも、安曇野の清流で育まれた生わさび、地元農家手作りの野沢菜漬けや味噌、郷土食のおやきなど、棚を丹念に眺めると信州の食文化が凝縮されています。特に、契約農家が持ち込む無添加のりんごジュースやりんごジャムは、お土産としても極めて高い評価を得ています。