彼のキャリアを紐解く上で外せない金字塔が、1977年に放送されたTBSの歴史的名作ドラマ『岸辺のアルバム』だ。山田太一脚本、実相寺昭雄らの演出によるこの作品で、彼は多感で複雑な内面を持つ青年役を好演。それまでの若手俳優のイメージを覆し、劇中での生々しい存在感は日本中の視聴者に強い衝撃を与えた。
家族の崩壊と再生を冷徹かつ温かい眼差しで描いた同作は、日本のテレビドラマ史における最高傑作の一つと称される。弱さと青々しさを抱えた若者をリアルに演じ切ったことで、彼は一躍、実力派としての地位を確立。名だたる演出家や脚本家たちから熱烈なラブコールを受けるきっかけとなった。