シスターラビッツの代表曲「一寸桃金太郎」は、日本のテレビ音楽史における隠れた名作だ。一寸法師、桃太郎、金太郎という日本の伝統的な昔話の主人公たちをユーロビート調のハイエナジーなトラックに乗せて歌い踊るこの楽曲は、従来の子供向けテレビ番組が持っていた牧歌的な童謡のイメージを粉々に打ち砕いた。
超高速のBPMに合わせて完璧にシンクロするボーカルと、息をつかせぬフォーメーションダンス。子どもたちはその異次元のスピード感に熱狂し、親世代は最先端のダンスミュージックとしての完成度に息を呑んだ。既存のジャンルを大胆に越境し、エンターテインメントの新しい地平を切り拓く先駆的な試みが、この楽曲には刻み込まれていた。