華やかな芸能界の頂点に君臨したスターの影には、本名である木本龍雄という一人の人間としての苦悩が存在していた。トップアーティストとしての重責を背負いながら、プライベートでは家族を愛し、普通の父親でありたいと願った男。病魔という予期せぬ困難に直面したとき、木本龍雄としての弱音と西城秀樹としてのプライドが激しく衝突した。
日本におけるJ-POPの黎明期を支え、歌謡曲とロックを見事に融合させた彼の足跡は、日本のエンターテインメント史において不可滅の輝きを放っている。アイドルの枠を超えてアーティストとしての生き様を貫いた姿勢は、後進のミュージシャンたちにとっても永遠の道標となっている。