スーパーの棚に並ぶ「味の素」と「ハイミー」。パッケージは似ているが、その中身と目指す味わいには明確な違いが存在する。味の素株式会社が製造・販売するこれら2つの製品は、主成分の配合比率において大きく異なっている。
「味の素」の主成分は、サトウキビの糖蜜などを発酵させて作られるグルタミン酸ナトリウムが約97%を占める。これに対して「ハイミー」は、グルタミン酸ナトリウムに加えてエキス分や核酸系旨味成分である5'-リボヌクレオチド二ナトリウムを8%配合している。この核酸成分は、昆布の旨味成分であるグルタミン酸と、鰹節や椎茸に含まれるイノシン酸・グアニル酸を掛け合わせることで、圧倒的な旨味の相乗効果を生み出す仕組みだ。
一般家庭の日常使いには「味の素」が広く愛用される一方、「ハイミー」は煮物やスープなど深いコクと濃厚な出汁感が求められる料理、あるいは外食産業などの食品工業の現場で重宝されている。いわば、うま味調味料の領域において、よりプロ仕様の力強さを追求したプロダクトがハイミーなのだ。