暖簾をくぐった常連客が迷わずタッチパネルへ指を伸ばす看板ネタがある。分厚く切り出された「本まぐろ中とろ」や、朝獲れの「地魚三種盛り」だ。ひとたび口へ運べば、とろけるような脂の甘みと弾力のある歯ごたえが広がり、価格設定のバグを疑ってしまうほどの衝撃が走る。
「このクオリティの魚をこの価格で出せるのは、長年培った市場との直接交渉力があるからこそ」と仕入れ担当者は胸を張る。さらに定番のサーモンや自家製〆さばに加え、日替わりの黒板メニューには市場直送の珍しい白身魚が並ぶことも珍しくない。旬の恵みを贅沢に盛り込んだ一皿は、訪れるたびに新しい驚きと満足感を提供してくれる。