コンクリートと鉄骨の島に、グリーンな風が吹いている。東扇島はいま、カーボンニュートラルポート(CNP)の先駆者として世界から注目を集める。島内を走る大型トラックの多くは、ディーゼル音を響かせない。静かに、そして力強く走る燃料電池(FC)トラックだ。
そのエネルギー源となる水素の供給基地が、島内に次々と建設されている。海外から輸入された液化水素を受け入れ、精製し、首都圏へと供給するパイプライン網。この壮大な計画の起点となるのがこの地だ。単に荷物を右から左へ流す場所から、クリーンなエネルギーを供給する「心臓」へと、その役割は根本から変わりつつある。