大学入試の勢力図は激変期を迎えています。文部科学省が公表した最新データによると、私立大学における一般選抜以外の入学者割合は5割を優に超え、国公立大学においても全体の定員の約20〜30%を総合型選抜および学校推薦型選抜へシフトさせる動きが定着しました。新課程履修者が挑む2026年度入試では、「探究学習」の成果を大学教育へどう接続させるかが書類選考の最重要テーマとして設定されています。
現場の選考委員を務める私立大学教授は、近年の出願書類について次のように内情を明かしています。「探究学習の普及に伴い、似たような研究テーマや活動歴を記載した書類が急増しました。しかし、表層的なまとめにとどまる書類と、自ら仮説を立てて壁にぶつかりながら行動した軌跡が書かれた書類とでは、数行読んだだけで熱量と論理性の差が歴然と現れます」。表面的な資格の数やボランティア歴の長さを競う時代は完全に終焉を迎え、自己推薦書に刻まれる「思考の深さ」そのものが問われています。