フラッシュバックとは?突然過去が蘇る原因とPtsdとの違い・対処法

フラッシュバックとは?突然過去が蘇る原因とPtsdとの違い・対処法

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フラッシュバックが始まった際、記憶を無理に抑え込もうとしたり「考えるのをやめよう」と念じたりすることは、かえって脳の過覚醒を強めて逆効果になります。有効なフラッシュバックの止め方・対処法は、五感を意図的に刺激して「意識を現在(いま・ここ)に引き戻す」ことです。この心理療法由来のアプローチをグラウンディング(Grounding)と呼びます。

発作の兆候を感じた際、今すぐ実践できる代表的な「5-4-3-2-1グラウンディング法」の手順は以下の通りです。

  1. 目に見えるものを「5つ」探して声に出す:部屋の中にある時計、机の木目、スマートフォンの角など、色や形を観察して名前を言います。
  2. 触れるものを「4つ」触って感触を確かめる:服の生地、冷たいペットボトル、椅子の背もたれ、足の裏が床についている感覚を意識します。
  3. 聞こえる音を「3つ」意識して聞き取る:エアコンの動作音、外を走る車の音、遠くの鳥の鳴き声などに耳を澄ませます。
  4. 匂いを「2つ」嗅ぐ:身につけているハンドクリーム、コーヒーの香り、自分の服の洗剤の匂いを確認します。
  5. 口の中の味を「1つ」感じる:ミントタブレットを噛む、水を一口飲むなどして味覚に集中します。

五感のセンサーを総動員して周囲の物理的現実にアクセスすることで、脳の扁桃体の暴走を抑え、大脳皮質(理性)を再稼働させることができます。また、冷水を顔に当てる、太ももを手で軽くトントンと叩く(タッピング)といったシンプルな身体刺激も、即座に心を落ち着かせる助けになります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。