一命を取り留めた猿之助は、両親に睡眠導入剤を服用させて自殺を手助けしたとして、自殺幇助(ほうじょ)の容疑で警視庁に逮捕・起訴されました。東京地方裁判所で行われた公判は社会的な関心を極限まで集め、傍聴券を求めて長蛇の列が作られました。
2023年11月、東京地裁は猿之助に対し懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。裁判長は「自らの立場を守るために両親を巻き込んだ責任は重い」と指摘する一方で、両親側の承諾があったことや、本人が深い反省と後悔の念を示している情状を考慮し、執行猶予付きの判決を選択しました。弁護側・検察側の双方が控訴しなかったため、この判決は確定しています。
判決を受けて松竹は公式発表を行い、伝統ある興行主として事件を重く受け止めつつ、社会規範の遵守と信頼回復に努める方針を明らかにしました。猿之助の今後の専属契約や活動については事実上の白紙・無期限活動停止となり、歌舞伎の舞台からは完全に姿を消すこととなりました。